【連載】第四回 上手い人は描かない?デッサンと練習法(東町青従)

はじめに

どうもマンガ家の東町です! ご覧いただきありがとうございます。

写実的な絵、例えば「デスノート」や「バクマン」の小畑健先生、「スラムダンク」や「バガボンド」の井上雄彦先生であればもちろん誰が見ても上手いとわかるものですが、手塚治虫先生の「鉄腕アトム」や「ミッキーマウス」などもまた上手いですよね。 ではなぜあれだけデフォルメされたキャラクター達が下手に見えないのでしょうか?

それは人間の体や顔を描く時には黄金比率があり、この比率を守ってデフォルメされているからです。 それさえ頭に入れて描けばどんなに絵をデフォルメしてもバランスが崩れないのです。

今日は体の比率とデッサンについて絵を交えながらお話しようと思います。

デッサンの仕方

では早速デッサンについてお話しようと思います。 その時に意識することを順を追って説明します。 画像を参考にしながら読んでみてください。

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0.ポーズの外角を描く
これは立ち絵のような場合は特に必要ありませんが、座るポーズなどの時にまずその外枠として三角形を描いて、その中に収めるようにすると描きやすいです。


1.何頭身か測る
鉛筆の先などでモデルとなる人の顔の大きさを測り、そのまま下に下ろしていき上半身は顔何個分、下半身は顔何個分というように測り、大きさを測りましょう。


2.アバラと骨盤を意識する。
頭の輪郭を描いてから、大体でいいのでアバラと骨盤も描き入れてみてください。 女性の場合は特にアバラより骨盤が広いようです。 オレンジの縦ラインのようにモデルさんの体をバックに鉛筆をかざし、肩と骨盤の位置を確かめてみましょう。 ポーズによって片側が肩より骨盤が出ていて、もう片方は肩より骨盤が内側にきてたりすることもあります。


3.体の中心の”くの字”を意識する
人間は”くの字”に体が曲がっています。 特に女性を描くときは強く意識しましょう。


4.骨を意識する
モデルさんのポーズを元に、間接部分に丸を描き、それを繋げて骨を描いてください。


5.グリット(丸み)を意識する
図のように骨の周りに楕円を描いて丸みを描き、それを繋げて肉付けしていきます。 女性を描くときに気を付けたいのは、手首と足首を細く描くことです。 手首が太いと手も大きくなってしまい不自然になります。


6.体全体の輪郭を描いていく
4~5の手順でを両手両足描いていくと、自然と体の輪郭が浮き上がっていると思います。


7.手足の指や顔を描く
最後に手足の指や顔を描き入れて完成です。

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体全体のデッサンについては以上になります。 これらの順序を全てやらなくても大丈夫です。 順序を変えてもいいですし、例えば4~5を飛ばすなどしてもいいので、自分の描きやすいやり方を探ってみてください。 慣れてきたら全て目分量で描いても大丈夫です。

ちなみにデッサンをするときはなるべく大きな紙に描きましょう。 一般的にはB3以上のサイズで描きます。 なぜかと言うと、大きな紙に描く方が難しいからです。

通常、漫画を描くときはB4の紙に描きます。 すると練習で描いてるB3より小さい紙に描くので楽に感じるのです。 ぜひ試してみてください!

体の黄金比率

まず人間の腕は、肩から肘と肘から手までの比率が1:1になります。 人間が直立し腕をまっすぐ伸ばした時は、肘とウエストがだいたい同じ高さにくるようです。 続いて足ですが、これも腕同様に太ももからヒザとヒザから足首までの比率が1:1になります。

次は女性の体を描く時のポイントを説明していきます。 アバラと骨盤を描いたら、上半身は「くの字」を意識してください。 これは男性を描くときも同じですが、女性の場合はさらに意識して描くことでくびれが強調されます。

そして女性は胸よりも腰の幅の方が広いと美しいボディラインになります。

以上のことさえ気を付ければ、あとはご自分の好きなようにデフォルメして大丈夫です。 好きなマンガやアニメを見て確認してみるのも面白いと思います。

上手い人は描かない!?

デッサンをするなら、できれば1日1時間など時間を決めて毎日継続してやるといいでしょう。 何日かおきに1日6時間など、まとめてやるのはあまりオススメできません。

百獣の王でおなじみの武井壮さんは、 毎日1日1時間のトレーニングで マスターズ世界陸上4×100メートルリレー45歳~50歳の部2017・2018の金メダルを獲得していますし、 永世七冠・将棋の羽生善治さんもご自身の著書で「1日1時間など時間を決めて継続して練習するといいでしょう」と語っています。

確かに間が空いても上達するというなら、 極端な話、1年おきにやっても上手くなることになってしまいますがもちろんそんなわけはありませんね。

1ポーズ10分を6ポーズでもいいですし、15分4ポーズでも、20分3ポーズでも構いません。 1日1ポーズでも大丈夫です。

上達するためにはどんなものも写真などの資料を見て描くといいと思います。 絵の上手い人に聞くとほとんどの人が、見る:描くの比率が「7:3」であると答えます。 これが「上手い人は描かない」ということです。

おわりに

今回は以上になります。 最後までご覧いただきありがとうございました。

今回は体の黄金比率とデッサンについてでしたが、次回から顔や手足など細かい部分についても解説したいと思いますのでよろしくお願いいたします。

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