Facebook広告で効果的なサイズ、容量、そしてマンガ広告とは?
Facebook広告で効果的なサイズ、容量、そしてマンガ広告とは?
せっかく広告を出す以上、費用に見合った効果を出したいですよね?
このコラムでは、Facebook広告で効果を出すための広告サイズや容量、Facebook広告でとりわけ効果的なマンガ広告について述べていきます。
マンガ広告に最適なサイズや設定とは?
Facebookが推奨しているサイズは下記の通りです。
「ほとんどの広告の最適なアップロード画像のサイズは1200×628ピクセルです。」
(FACEBOOK for Business「ビジネスヘルプセンター」 より)
これがもっとも効果が出るサイズです。
これはマンガ広告だけではなく、Facebook広告であれば皆そうです。これ以外のサイズは画像が正しく表示されなくなる場合があります。
このサイズは、縦横比(アスペクト比)では、1.91:1となり、横長の画像となります。
サイズとしては他に600×600も可能で、この正方形の画像はカルーセル広告(紙芝居のように、複数の画像を切り替える広告)に向いています。
特殊な場合のみ1200×444、アスペクト比16:9のサイズ(例:1200×675)も選択可能です。
・1200×444 ページへのいいね!専用広告の推奨サイズ
・1200×675 動画広告専用のアスペクト比16:9のサイズ。
スマホで作成する場合の「縦型サイズ」
上記はそれぞれの広告専用のサイズです
(出所:haibi『1からはじめるFacebook広告』amazon「7.具体例:Facebookページにいいね!を集める」
吉成聡『Facebook & Instagram広告の赤本: SNS広告の「できない」「わからない」を無くします! SNS広告シリーズ』オフィスWoWブックス)
1200×628のサイズは適用範囲が広く、更に前述のヘルプのようにFacebook社がこだわっているサイズです。
Facebook社の売り上げ高の98.5%は広告収入です。(売上高の数字の出所FINDERS『Apple、Facebookなど巨大IT企業「GAFAM」の収益構造をグラフ化してみたら、あるキーワードが浮かび上がってきた』yahooニュース、2020 https://news.yahoo.co.jp/articles/88b7c87fea19cfccd81748a5fd1cbc156f94942a?page=1)
広告はFacebook社にとって売上高の大半を占める重要事業であることを考えると、広告のサイズもさまざまな無数のテストや実績を見たうえで決定したものと考えられますので、まずはこのサイズで出稿することが最も効果が見込めると思います。
Facebook広告で使えるファイル形式、容量は?
サイズ以外の仕様についても簡単にまとめておきます。
・使用できるファイル形式
「.bmp、.dib、.gif、.iff、.jfif、.jp2、.jpe、.jpeg、.jpg、.png、.psd、.tif、.tiff、.wbmp、.webp、.xbm」が利用可能です。
インターネット上でよく使われるのは、jpeg(jpgも同じ)形式、gif形式、png形式ですので、それらを使うと良いでしょう。bmpファイルは、次項で述べる画像容量が大きくなりがちなので不利です。
(出所:形式について→前述のFACEBOOK for Business「ビジネスヘルプセンター」よりよく使われる形式→多摩美術大学絵画学科油画専攻「画像ファイルの形式」 http://www2.tamabi.ac.jp/yuga/2004/computer/graphics.html)
・画像の容量(大きさ)
公式ヘルプでは、「PNGファイルの場合は1MB未満、それ以外の場合は15MB以内」と規定されていますので、この容量に収まるようにしましょう。
(出典:Facebookヘルプセンター https://www.facebook.com/help/167931376599294?helpref=popular_topics)
さて、これでサイズとファイル形式、画像の容量は分かりました。考えなくてはいけないのが、Facebookのユーザー層にヒットする広告ですね。
フェイズブックユーザーが最も多い年代とは?
そこで、ユーザー層を調べるため、Facebookの利用者の年代別の人数を見てみましょう。すると、下記のグラフのように、Facebookの利用者は実に7割が30代以上です。
これはTwitter、インスタグラム、LINEなどと比べても著しい特徴で、若者(10代・20代)が半数近いTwitter、全世代にまんべんなく使われているLINEと比べると30~40代で5割近くを占めるFacebookの特異性が明らかです。
ということは、30代~40代のハートを打ち抜くコンテンツを広告で使えば効果的だということではないでしょうか?
(画像出所:松本健太郎『「Facebookはおじさん、おばさんしか使ってない」は本当か?』現代ビジネス、2019 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68555?page=5)
そういう人向けに刺さるコンテンツは、実は漫画なのです。
Facebook広告のユーザーは、マンガ向き
ここで30代~40代の年代を見てみましょう。下記のようになります。
30代 1990年(平成2年)生まれ・30歳~1981年(昭和56年)生まれ・39歳
40代 1980年(昭和55年)生まれ・40歳~1971年(昭和45年)生まれ・49歳
実はこの時期は、マンガ雑誌『週刊少年ジャンプ』『りぼん』の黄金期、と言われ、『週刊少年ジャンプ』は1994年12月末時点で653万部、『りぼん』は1993年末に255万部という過去最高部数をたたき出しています。
(数字の出所:バーグマン山形『ギネス記録となった全盛期の少年ジャンプを振り返る!』エキサイトニュース、2015 https://www.excite.co.jp/news/article/E1448525321210/ 「「特別展 りぼん」250万りぼんっ子 大増刊号」https://www.ribon-ten.com/)
すなわち、この年代の人はマンガを読んでいた率が非常に高いのです。
この頃『週刊少年ジャンプ』で連載されていたマンガが雑誌を変えて未だに連載が続いていたりするケースが多いことからもうかがえます。
例えば週刊少年ジャンプに連載された『花の慶次』は、1989年連載開始ですが、2020年現在も『前田慶次かぶき旅』として『月刊コミックゼノン』で連載中で、公式Facebookページは1.2万いいねを集めています。舞台となった山形県米沢市では、観光パンフレットの題材になっているほどです。
(参考:花の慶次公式サイト http://www.hananokeiji.jp/ 河北新報『「花の慶次」が案内いたす! 米沢市、観光ガイド一新』 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202006/20200614_53001.html)
Facebook広告ユーザーに受けるタイプのマンガとは?
基本的には上記のように80年代風を意識した画風です。
・男性向きであれば『北斗の拳』『花の慶次』等のような劇画調
・女性向きであれば当時のりぼんで良く用いられていた典型的な少女漫画の画風
・ファミリー層向けでは80年代ファンシー調
といったあたりが対象になります。(実際、この年代層向けでは『花の慶次』のパチンコや男性向け小物、日本酒、JR東日本が行っている家族向けキャンペーンで80年代ファンシーの旗手だった『Dr.スランプ』を用いたキャンペーンなどが行われています)
(参考: 花の慶次オフィシャルサイト「広がる慶次」 http://www.hananokeiji.jp/html/hirogaru/index.html
ドラゴンボールオフィシャルサイト『【ビューカード×Dr.スランプ】最強のSuica?何それつおい?』 https://dragonball.news/news/180806214.html
Facebook navi https://f-navigation.jp/column/profile/1/3/)
Facebookの公式ガイドページです。マンガを中心に、FacebookをはじめとするSNSでバズった話題を取り上げています。取り上げている内容のかなりの部分がマンガです。
このように、Facebookでのマンガ活用は広く行われています。広告作成時にマンガの活用も是非検討してみてはいかがでしょうか?