マーティング環境激変と、インターネット広告とマンガ広告
新型コロナウイルスで、生活が大幅に変わったことを実感されている方も多いと思います。今回は、新型コロナウイルスでのマーケティング環境が変化したお話をしたいと思います。
これまでの社会はそもそもコロナに弱かった
これほど新型コロナウイルスが大流行してしまった原因として、現代社会が余りにもコロナウイルスに弱い社会だったことが指摘されています。
コロナウイルスは人から人にうつるので、大都市に大人数が密集して住み、満員電車で会社に通う今の人類のライフスタイルそのものがウイルスに弱かったのです。
これまでの人類は、「職住近接」で都心のクリエィティブ・シティに住み、文化活動をするのが憧れのライフスタイルだったのです。ところが、人口密度の高い大都市はいわゆる「3密」になりやすく、コロナに弱かったのです。
コロナを克服するためにマーケティングも変化した!
こうした過去の生活を改め、コロナに強い社会にするために「ニューノーマル」「新しい生活様式」が呼びかけられてはいます。
そんな中で、AI研究専門の京都大学教授の広井良典氏や経営共創基盤CEO・冨山和彦氏は、非常にわかりやすく未来を示しています。この指摘は、マーケティングの変化を見る上でも重要です。
広井教授の説 『「東京一極集中」が終わり、コロナ後は「ローカル志向」の社会か』読売新聞社 https://www.yomiuri.co.jp/economy/20200809-OYT1T50140/)
(冨山氏の説 『コロナで迫る変革 小林喜光氏、冨山和彦氏』産経新聞社 https://www.sankeibiz.jp/business/news/200811/bsm2008110500006-n1.htm)
広井教授・冨山氏の説を簡単に言えば、「昭和時代の東京一極集中を終わらせ、地方への転換をすべき時代」が今の令和時代、コロナウイルスで激変した環境である…というものです。従って、マーケティングも一極集中型からの発想の転換が求められます。
その発想の転換のキーが「持続可能な経済活動」です。「持続可能な経済活動」そのものは、2015年に国連が制定した「持続可能な開発目標(SDGs)」にも含まれており、格差を拡大するグローバル資本主義の是正案として呼びかけられてはいたものの、コロナ以前はそれほど注目されてはいませんでした。
日本でも昔から「細く長く」「福を惜しみ、福を分け、福を植えよ」といって持続可能な経済活動を讃え、「単なるお金儲けではなく、社会にも貢献しよう」という伝統的な価値観がありましたが、近年はそれが薄れ、利益追求色が強くなっていました。
しかし、コロナの影響で従来の発想から「経済を維持するために、この社会を持続させよう」という発想に変わってきているわけです。
(広井教授の話を元にした時代ごとのマーケティングの命題の変遷)
これからのマーケティングでも、「持続可能な経済活動」を念頭にしていくことが求められるでしょう。
コロナ後、最新のマーケティング事例とマンガ
事例を集めると、1)人との接触を減らすマーケティング、2)おうち時間(家で過ごす時間)を楽しくするマーケティング が成果を上げている状態です。
これらの中では、人との接触を減らす代わりに、親しみやすさを補うために
1)人との接触を減らすマーケティング
まず、これまでは人を介してお金を渡してものを買ったり、運賃などの料金を支払っていましたが、それをやめてキャッシュレス決済に切り替えるマーケティングが伸びています。
例えば、先に引用した冨山氏が経営しているみちのりグループの茨城交通は複数のキャッシュレス対応での支払いができる高速バスを走らせています。(https://trafficnews.jp/post/98724)
また、キノコ製造販売のホクトでは、試食販売を全廃しサイネージに変えています。ホクトは、キノコをマンガ風キャラクターにした「きのこの唄」で有名なメーカーです。
今でも公式ページできのこの唄の動画を見ることができます。(https://www.hokto-kinoko.co.jp/tanoshimu/cm/)
2)家で過ごす価値の最大化…マンガの活用
コロナで非常に伸びた業種が各地のネットスーパーと生協(生活協同組合)です。これまでネットスーパー系の業種は小売業界でもあまり儲かっていない業種の一つでしたが、ここへ来て特需が発生しました。
特に伸びたのが生協で、これに合わせて「コープ商品60周年総選挙2020」を行い、これまでの質の高い商品で消費者から継続した支持を受けてきたことをアピールし、商品のマンガキャラクター化、youtubeで商品のキャラと実写を組み合わせた動画を流す、産地の農家の映像などを見れるようにして更に需要を伸ばそうとしています。(https://coop60th-sosenkyo.com/)
コロナ後、一番伸びたメディアは「マンガ」
実は新型コロナで新聞社、テレビ局、ラジオ局、雑誌社が軒並み売上を落とす中、唯一売上を伸ばしたメディアは「マンガ」だったのです。『鬼滅の刃』が爆発的ヒットになった他、マンガが主力の竹書房が過去最高益を目指しており、電子書籍コミックを手掛ける出版社は「直近の売り上げが前期比20~40%増の成長を遂げている企業が多い。」と報じられています。
(『【これからの電子書籍市場】 コミック主導、売上40%増の企業も』 2020/06/18 日本ネット経済新聞 https://www.bci.co.jp/netkeizai/feature/1371)
コロナ後の広告とマンガはぴったり
もう一つのマーケティングのトレンドは、日経MJ恒例の「ヒット商品番付」で上半期、ランクインした「応援消費」ですが、これともマンガはぴったりです。
そもそもマンガの特性は、読者と主人公の一体化、疑似体験化なのですが、例えば商品開発ストーリーをマンガ化して公式ホームページで配信、それをSNSやバナー広告で拡散する…という利用の仕方で「応援消費」につなげることもできるでしょう。
ここまで読まれた方で、マンガを使った新しいマーケティングにご興味をお持ちの方は、下記の問い合わせフォームよりご連絡ください。お問い合わせいただけましたら、弊社実績を踏まえてお話を聞かせて頂き、御社に最適なマンガをご提案致します。
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