コミック動画の制作費の相場
スマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機などが普及し、現在は様々なデバイスで動画コンテンツを楽しめるようになりました。そのような背景があるなか、近年、動画にマンガを組み合わせた「コミック動画」が注目を集めています。今回は、その強みとともに制作費の相場をご紹介します。
コミック動画のメリット
コミック動画とは、動画にマンガを組み合わせたものです。マンガのコマを自在に動かして、音声や効果音などを入れることができます。いわば、簡易版のアニメーションといえるでしょう。
そのメリットとしては「インパクト」が挙げられます。マンガは日本人にとってなじみ深いコンテンツなので、一目で興味を引きつけることができます。さらにマンガならではのオーバーアクションや劇画タッチなどを活用すれば、より目立たせることが可能です。
さらにマンガなら、イラストとセリフの組み合わせでテンポよく分かりやすく伝えることができるため、実写の映像だけでは伝えききれないような情報量でもコンパクトにまとめることが可能です。そのほかにも「過去や未来も簡単に描ける」「仮定の話も自由自在」「バズりやすい」など、コミック動画には普通の広告動画にはないメリットが数多くあります。
では、コミック動画の制作にはどのくらいの予算が必要なのでしょうか。次に気になる制作費の相場についてご紹介しましょう。
コミック動画の制作費の相場
具体的な数字の前に、まずはお伝えしたいことがあります。それは、コミック動画は「一般的な動画の制作費と変わらないばかりか、安く済む場合もある」ということです。
そもそも、コミック動画と普通の動画は、制作方法が異なります。普通の動画が、撮影したいくつかの映像を編集して一本の動画に仕上げるのに対して、コミック動画は制作した数枚のマンガを切り貼りして編集します。したがって、通常の動画制作に必要な撮影やモデルのキャスティングなどの費用は一切かからないため、コミック動画の方が安く制作できるケースがあるのです。
では、具体的な制作費の話に移りましょう。コミック動画の制作は「マンガ制作」と「動画編集」の二つに分けられます。仮に、1分間のコミック動画を制作するとして、そこに必要なマンガの枚数は2枚~になります。マンガ制作の相場が、1ページ(フルカラー)およそ9万円~20万円(ストーリーの起案や制作進行管理などのディレクション費用を含む)なので「マンガ制作」に18万円~40万円かかります。「動画編集」の相場としては、およそ40万円~60万円です。
これらを踏まえてまとめると、1分間のコミック動画の制作費の相場は、およそ50万円~100万円ということになります。実写の動画の制作費の相場が、40万円~高いものだと200万円以上にもなることを考えれば、コミック動画の費用対効果の高さがお分かりになるかと思います。